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ベト株ニュース - 経済一般

金の価格はどこまで上昇するか?

[2008/01/08 JST更新]

 世界の金価格は大きく上昇しこれまでの記録を突破している。2008年1月4日までの最高値は869.6ドル/オンスであり、1980年1月の記録となった価格(850ドル/オンス)を20ドル/オンス程度上回った。

 1月4日の朝のサイゴンジュエリー社(SCJ)の金価格は1,663万ドン(約11万4,000円)/100gに達し、前日比6万ドン(約410円)/100g上昇した。その後、金価格は小幅下落し、4回ほど調整され、終値は1,657万ドン/100gとなった。1月3日と違って、4日の売買高は小幅縮小した。SCJ社の代表者は、4日に約700kgの金を購入し(3日比約300kg減)、200kgの金を売却した(3日比100~200kg減)と言った。現在国内の金価格は世界の金価格に近付いている。新記録(869.6ドル/オンス)達成の後、世界の金価格は、4日の終値では、5~6ドル/オンス下落した。

 2007年を通してみると、世界の金価格は31%以上上昇した。これは1979年からこれまでで最大の上昇である。現在の動向から、多くの投資家は金価格が900ドル/オンスレベルに達すると期待している。現在の上昇力が維持できれば、金価格がこの心理的そして技術的なレベルに達する可能性も高いと言える。

 今回の金価格の高騰をサポートしているのは、原油価格の大幅上昇である。市場では需給のバランスが崩れ、今年年頭には原油価格は記録的な100ドル/バーレルをつけた。アメリカの戦略石油備蓄が低いレベルに留まっている一方、原油生産地である中東とナイジェリアでの政治的緊張や、原油輸出国機構(OPEC)が生産高を増加しないことを決定したこともあり、原油の供給停滞に対する懸念がある。逆に現在北半球では冬季に入り、原油の使用・貯蔵需要が大きく増加、新興国である中国とインドでの原油需要も急増している。原油価格の大幅上昇は、各国の経済成長へマイナスの影響を与え、インフレを誘発しかねない。

 一方、2008年にFRB(米連邦準備理事会)は、アメリカの経済危機を抑制するため、継続してFF金利引下げを行うため、米ドルの通貨価値が下落すると予想されている。2007年に米ドルは対ユーロ(EUR)で9%、対カナダドル(CAD)15%、そして対オーストラリアドル(AUD)では10%以上、それぞれ下落した。このことは、国際金融市場におけるドル及びドル資産の魅力を減少させ、ドル資産から収益率がより高い他の通貨や資産(金を含む)への流出を引き起こす可能性を孕んでいる。金の収益率は高く、投資ファンドの資本を惹き付けている。多くのETF(株価指数連動型上場投資信託)が資産の70%以上を金へ投資していることで、金への投資需要を増加させている。こうした中で、南アフリカや南アメリカなどの世界の主要産地から供給が減少する兆しがある。現場従業員のストライキや、権利や作業条件の改善要請が次々と出され、生産は停止され、金の供給を減少させている。

 こうした分析から、ベトナム金販売協会のフイン・チュン・カイン副会長は、「今後の4週間で世界の金価格が900ドル/オンスに上昇する可能性がある。その時、国内の金価格は1,700万ドン/100gに達すると見込まれている。しかし、最新の市場予測によると、長期的には金価格の上昇力が弱くなり、市場はより安定すると見られる。」とコメントした。