投資家の資金を証券会社に代わって銀行が管理する、という内容の決定第27号については、いろいろな意見が出ている。
国家証券委員会の経営管理部長であるブイ・ティ・タイン・フオン女史
決定第27号は証券会社が直接資金を受け取ることを禁止し、投資家の資金は証券会社の代わりに銀行が管理することを命じているだけで、どのように実施するか、それは証券会社と銀行が交渉しなければならないということになります。管理者として私は投資家の資金は銀行に管理して欲しいですが、何か新しいことを始めるのには時間が必要です。マネーロンダリングの予防も決定第27号の1つの目的です。投資家の資金は証券会社が代表する銀行口座に預けられるというような方式で管理したらいいいという意見もあります。証券会社と銀行がグルになって投資家のお金を無断で使うのではないか、という意見も出てきますが、それを防ぐために、サプライズチェックを行えばいいでしょう。この決定の有効開始日の6ヵ月後にならなければ、証券会社は決定を実施する義務はありません。決定第27号が有効になるのは、2008年2月16日からです。
証券事業協会の会長であるグエン・タイン・キ氏
銀行は未だに証券投資金を預けるための十分でしっかりとしたシステムを整えていない上、証券会社と銀行との間のITシステムがまだ脆弱なため、決定27の性急な実施は、特に投資家が注文を取り消したり、所持金以上に株式を購入したい場合には、証券会社、銀行、投資家を巻き込んで困難を引き起こすことが予想されています。 銀行が証券会社に投資金を受け取るカウンターを設置した方がいいでしょう。この方法であれば、実現できる可能性が上がるばかりではなく、証券会社が投資家のお金を無断で利用して投資することを防ぐこともできると思います。
アジア株式商業銀行(アジアコマーシャル銀行) [銘柄コード:ACB]の副頭取であるブイ・タン・タイ氏
ACB社は子会社である証券会社を有しているため、ACBが証券会社のITシステムにアクセスすることで、証券会社の顧客情報のセキュリティーが危うくなると懸念している証券会社がありますが、経営道徳というものがあります。銀行と協力契約を締結した以上、証券会社は自社のパートナーを信じることは大切なことなのではないでしょうか。
アジア太平洋証券の投資分析部長であるディン・バン・フン氏
我々は投資家の資金の管理を委託する件でベトナム投資開発銀行(BIDV)やベトナム農業農村開発銀行(アグリバンク)、アジア株式商業銀行(アジアコマーシャル銀行) [銘柄コード:ACB]、軍隊銀行などの銀行と協議中ですが、両者のITシステムが一致していませんから、難航しています。我々が銀行1行とだけ協力することになれば、投資家に不都合があるでしょうし、多くの銀行と協力することも証券保管センターや決済指定銀行に不都合なのです。決定27号の実施を延期すべきだと思います。
タンベト証券のブローカー部長
我々は銀行に投資家の資金の全面的な管理をして欲しいと思っています。そうすれば、投資家の資金管理スタッフのための人件費・教育費を節約することができるからです。我々は既にベトコムバンクと協力契約を締結しました。タンベト証券の投資家は取引が行える他、ベトコムバンクで開設した預金決算口座に与えられる様々なサービスを享受できます。
国際銀行のIT部長であるブイ・クオック・カイン氏
我々はOracleのCore bankingシステムの展開に成功しました。Oracleのシステムは大量の取引量を短期間で処理することができる上、アップグレードすることも簡単で、セキュリティー性も高いです。我々は証券会社10社と協議してきましたが、6社と協力契約を締結する予定です。