経済・金融情報を配信する米ブルームバーグ社はこのほど、同社が今年観察している413種類のアジア証券指数の中で、ベトナム株式市場の成長率(66%)が最大の伸びを示していると賞賛した。同社は、国際市場における選択肢がせばまる中、投資家にとってベトナムは新たな選択肢の一つだとしている。
同社はベトナムの将来性について▽世界貿易機関(WTO)への加盟が近付き、インテル、フォードなどの大企業が相次いでベトナムへの投資を増強していること▽サイゴン商信銀行(サコムバンク)[銘柄コード:STB]が最近ホーチミン証券取引所に上場したこと▽ベトナム電力グループ(EVN)・ベトナム郵政通信グループ(VNPT)などの国営企業グループが2010年に株式公開を計画していること――などの明るい材料を挙げている。
また、今後4年間に株式市場規模を国内総生産(GDP)の20~30%に発展させる計画が実現すれば、2010年の株式市場規模は240億米ドル(約2兆8,000億円)に達する可能性があると分析している。
しかしブルームバーグ社は、ベトナム株式市場は規模がまだ小さいため、投資家のちょっとした動きで株価が大きく変動するなど、外国人投資家にとってのリスクも指摘している。