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ベト株ニュース - 市場概況

  
  

株価が沈静化する日 完全無料ニュース

[2007/02/23 08:22 JST更新]

 VN指数は急激な右肩上がりの成長を示している。戦略的・野心的な企業にとって、株を買うブームが株価を引き上げる売り手市場は、上場し、増資のための新株発行をする絶好のチャンスである。しかし、2007年中に増資・新株発行計画のある企業は数多く、また未公開OTC市場から数百社が株式公募するため株式が大量に市場に出回ることにより、年内には株価が沈静化するのではないかと予測される。

 2007年にサコムバンク[銘柄コード:STB]は2兆890億ドンから3兆5,400億ドンに増資する計画。この一社の増資だけで数兆ドン相当(額面価格)の新株が市場に投入されることになる。2010年に向けて他の銀行の増資計画も継続される。更にこの趨勢は銀行業界に限ったことではなく、企業活動の拡大をもくろむどの上場企業も、その機を伺っている。

 一方で、売り手市場にも変化が現れ始めている。これまでは売りが少なく、買いが多いという構造であったが、依然買いは多いものの、売りにもボリューム感が出てきている。既に長期保有していた株主が、確定売りに出るケースなどがそれで、市場に出回る株の量が増えて来ている。これが株価の急激な上昇を抑えることにつながると考えられている。 

 またOTC市場のほとんどの株価は、額面価格の4倍以上の値をつけているが、これも割高であるとの指摘が後を経たない。ベンチェ林水産輸出入社では1万100ドン/株を最低応募価格として株式競売を行ったが、最高落札価格は12万ドン/株であった。これは株式競売後OTC市場での株価を引き上げるための意図的な高値入札であろうと見られている。最低落札価格は4万5,300ドン/株であった。

 2007年に市場に流通する株式数が一層増えれば、これまでのような伝説的な株価の上昇は減少し、意図的な株価操作と思しき動きも効果を殺がれることになるだろう。


  
  
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