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株にのめり込む女性達 完全無料ニュース

[2007/04/01 08:33 JST更新]

 ハノイでは、どの証券会社の取引ボードの前でも、女性の割合が男性を上回っている。東アジア銀行証券では、”女盛男衰”といった感じだ。何しろ女性が占める割合が70-80%に達しているのだから。男性が少ない状況を見て、女性自身が”どうして男性がここを避けてるのかわからないわ。女性が多いからってことかしら。”と不思議に思うくらいだ。妹と一緒にいたハさんはここで口座を開き直した。”東ア証券は小さいし、お客さんがほとんど女性でしょ。だから、わからないことがあって質問する時の恥ずかしさも違うし。それに大きなところだと誰か知っている人に会っちゃうのが嫌だわ。”
 これが東ア証券だけかといえばそうではなく、国際証券、バオベト証券、商工証券とどこでも劣らず大勢の女性がいる。どうやら株式市場に参加するという流行の波は路地の家々を訪れてドアをたたいて回ったようだ。テレビでも、雑誌ラジオも、公園でも、湖の周りの小径でも、やれA君が、それBさんがあの銘柄で大儲け、という話しで持ちきりだ。周りの騒がしさがそれまで専業主婦だった女性の心理に影響を与えたといえるだろう。
 国際証券で口座開設の手続きを終えたもう一人のハさんは、こう教えてくれた。”みんながやってるのに、私だけ蚊帳の外っていうのはいや。チャンスはやって来るんだし、やらないって法はないわ。”戸惑いを覚えながら、経験者のトゥイさんにこのあたりの事情を聞いてみると、”みんなあたしと同じじゃね。まあ男に比べて若いのから年寄りまでいろんな女が集まって来とるが、それは家庭の財布を握っているからよ。もともと女というのは欲深い、株で当てたら、あっという間にお金持ちさ。”と言って笑う。
 国際証券のブローカーによれば、棺おけの鍵まで握る、といわれた女性の姿は株式市場ではもはや見られない、という。こまめに計算し、節約して1ドンも逃さない、そんな姿の代わりに、何十年も貯めておいた資産の全てを平然とつぎ込む力強く壮烈な女性の姿があるという。
 口々に家族のために、夫のためにといって憚らない女性達だが、本当の彼女達の姿を知っている夫や子供はどれほどいるのだろうか。心理学専門家は、特に少人数の家族の場合、株にのめり込む余り、家事がおろそかになると、夫婦の関係に亀裂が入ることにないかねないと警告を発し始めた。


  
  
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