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日本人投資家がツアーで口座開設 完全無料ニュース

[2007/05/09 21:28 JST更新]

 南部日本で自動車会社を営むOkimoto氏は、ホーチミン市の証券会社で数十人のベトナム人と肩を触れ合わせながら、興奮した面持ちだ。Okimoto氏は個人投資家を対象にしたベトナムでの証券取引口座開設ツアーに参加しているところだった。まだ芽の出たばかりのベトナム市場での取引口座開設を望む日本人の間で、かなりの人気となっているのが、こういったツアーなのである。
 「多くの国の市場では、マーケットはすでに成熟し、上昇下落を頻繁に繰り返していますが、ベトナム市場は新興市場であり、マーケット指数は上昇志向です。2年から3年後には、がっちり稼げるのではないかと思っています。」とOkimoto氏は語った。
 日本国内が低金利であるため、日本人投資家の目はベトナムに向いているのだ。1986年からの経済改革を経て、今や経済発展の目覚しいベトナムが、中国やインドに代わり新たな投資先として注目されている。Okimoto氏のような投資家を手助けするために、日本語で印刷された書類が用意され、株式市場の規定などを解説する日本語に通じたスタッフが控えている。この証券会社には日本語ウエブサイトも用意されており、年間費用180ドルで日本語取引対応が可能だという。
 また日本からの航空券とホテル2泊分の代金として6万円の費用に対して、Okimoto氏は将来の見返りからすれば非常に割安だと考えている。必要な手続きがハノイの関係機関で行われ、およそ2ヶ月後にはセキュリティパスを受け取ることができ、取引が可能となる。
 ツアーを開催しているスケッチトラベル以外にも、Okimoto氏の参加していたHIS社や他の旅行会社でも同様のツアーを開催している。2007年3月末までにホーチミン市のベトナム投資開発銀行証券(BSC証券)では全体の5%にあたる618口座が海外投資家によって開設された。
 こうした現地での口座開設の他、日本国内でもベトナムファンドが用意されており、すでにブラジルへの投資ファンド額を越える800億円が投入されているという。ベトナムファンドを扱っているアイザワ証券のスポークスマン村上氏は、ベトナムの経済状況は中国に似通っていて、中国株を行っている日本人がベトナム株へ進出することは自然な流れです、と現状を説明した。
 日本人個人投資家のベトナム市場への直接投資の額は、2兆5,000億円といわれるベトナム株式市場の5%に上ると予想されている。海外投資家の割合はベトナム市場全体の20~30%だといわれている。


  
  
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