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ベト株ニュース - 市場概況

  
  

揺れる投資家心理 完全無料ニュース

[2007/05/15 21:27 JST更新]

市場はまだ横ばい?

 株式市場は再び堅調になってきたが、国内投資家の市場参加が未だに非常に限定的だ。これまで経験した見せ掛けの回復から推し量って、慎重に様子見する投資家が大勢を占めている。
 VN指数が10営業日続伸してなお、一部の楽観的な見立てを除いて、多くの投資家は損切りのために予想より上昇した銘柄を売ろうと電光掲示板をじっと見つめている。未だに市場の回復を信じていないというのが大多数の心情だ。インターネット上にも警告する言葉が綴られている。「今日の相場は売りだねおじさん、明日はもう売れなくなるよ。上がったっていつまでも続かないさ。全部緑っていうのがすごく危険だね。信用できないなら見ててご覧よ。」
 経験豊富な投資家であるダン氏は言う。「VN指数が確実に上昇するという兆しは今のところまだないと思ってます。買いがまだ非常に弱い。売買代金を見れば明らかですよ。6,000億ドンあたりをうろついているうちは十分に回復したなんていえませんよ。それに週末の取引を見ても反落している銘柄が結構あるじゃないですか。私はまだ上昇下落が繰り返す兆候があるとしか考えていません。数ヶ月しないと本格的な回復にはならないと見ています。」
 話しを聞いたほとんどの投資家は現在の市場の趨勢がわからずに、自分の取るべき方法もわからず、様子見を決め込んでいる。一ついえることは、新規参入の投資家は随分と成長することができたのではないかということだ。

逡巡、それともあっさり?

 株式市場の経験者は、新規参入した国内投資家は専門的な分析が不足していて投資を行う決断能力が欠けているにかかわらず、あっさりと行動に移してしまうという。
 一方多くの投資家は一時的に上昇した後反落してまだ調整が続くと考えていて資本投入を控えているという状況でもある。高い株価で購入した投資家は上昇機運とはいえない中で売るかどうするか思案の最中だ。
 大きく下落した銘柄は、株価的に評価できるものが多くある。ここで買いを入れたいが、また反落することを心配して決心がつかない。
 ところが、下落相場の間も現在も、海外投資家はそれぞれの銘柄の潜在能力を評価して買いを継続して増やしている。市場全体の取引に占める割合も非常に大きい。香港上海銀行(HSBC)によると、国内投資家にはこの調整局面が与えた心理的影響が非常に大きく認められるが、海外投資家に関しては投資機会到来というとらえ方だ、という。
 これは数字にも現れており、2007年1月及び2月に海外投資家はそれぞれ3億4,500万ドル・1億5,800万ドルの買い越しとなったが、上昇中だった3月には22営業日中14日で売り越しとなった。そして4月にはまた8,300万ドルの買い越しである。HSBCは海外投資家のベトナム株式に対する需要は依然高いと見ている。
 株式市場の専門家は、リスクヘッジしつつ、利益を大きく求めるためには、国内投資家は株式投資を行う目標や希望をはっきりさせた上で、投資機会を決定するための情報分析を知っておく必要がある、と指摘した。


  
  
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