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下げ相場で投資する経験 完全無料ニュース

[2007/08/06 21:42 JST更新]

 下記はベトナム銀行大学の教授であるダン・クアン・ザ氏の記事である。

 私はちょうど1年前の2006年8月2日に証券会社の取引場で女性たちが泣いて目を赤くし、男性たちが心配していた光景をまだ覚えている。あの時VNインデックスは3ヶ月前に620ポイントに上昇した後に399ポイントまで下落した。私のある学生は恐怖のために、これまで学んできたことを全て忘れていた。私は彼らの耳に“早く買いなさい、2回目のチャンスはないぞ”と大声を出した。あの時、ビナミルク(銘柄コード:VNM)の株価は僅かに6万ドン、総合フォワーディング/ジェマデプト(銘柄コード:GMD)の株価が7万2,000ドン、キンド食品(銘柄コード)の株価は7万5,000ドンであった。現在、市場が2007年3月中旬から4ヶ月連続で下落しているにもかかわらず、この3銘柄の株価はあの時よりかなり高い。
 あの日以降、VNインデックスは僅か1ヵ月で399ポイントから550ポイントに上がり、殆どの銘柄、特にブルーチップの株価が上昇した。一部の学生は株価の上昇を見て、自尊心から買わなかった。VNMの株価が8万ドンに達した時、彼らは6万5,000ドン/株の価格で買わなかったのに、どうして8 万ドン/株の価格で買えるのかと思ったのだろう。それは投資家としての理性を脅かす誤りだったからだ。
 私には一つ実際の経験があるのだが、それはアメリカ証券市場が1987年10月に暴落した時のことだ(アメリカ証券市場の歴史ではこれは2回目の暴落、一回目は1929 年10月に起きた)。あの時、NYSE、AMEX、NASDAQなどのアメリカの証券取引所で全ての投資家達は恐怖の表情を浮かべていた。彼らがこれらの証取で失った金額は数兆ドルに上った。アメリカ人ブローカーは毎朝失望した顔をして、頭を振って“そろそろ世の終わりになるだろう”と言っていた。あの時、アメリカ政府はアメリカの貿易状況があまり良くない(輸入超過で、貿易バランスが悪化していた)ことを発表したので、投資家が心配して株を売り投げたのである。私は一部の投資家へ全く問題がないとアドバイスした。実際、アメリカ証券市場が暴落してインデックスが2,550ポイントから1,985ポイント(1日で 20%下落)に下落した8年後に、インデックスは10,000ポイントを上回った。ここで言いたいことは、投資家が恐怖を感じている際に、アメリカのある経済学の教授(インド人)は、これが株を安値で買うチャンスであり、株を買うために家を売ってもかまわないというアドバイスをしたことである。彼は中国の易経に基づき、大きな経済危機が 60年に1回起き(1930年と1990年)、その間に小さな経済危機が数回あると予想した。
 彼の論説は易経を信じないアメリカの経済学者に徹底的に反対され愚かだと言われた。実際に1990年はアメリカの経済不況であり、全ての株が下落した。しかし、1994年に証券市場が回復し、そして2000年にアメリカの全ての銘柄の株価が数百%~数千%上昇した。その後、2001年9月11日のテロの影響によってアメリカの証券市場が12,000ポイントから9,000ポイントに大幅下落したが、現在14,000ポイントを上回っている。

※下げ相場の投資戦略
・持っている株がブルーチップであれば売らずに、お金があれば続けて買い、6ヶ月~1年間ほど保有すること。
・恐怖を感じず安心してください。あなたが投資している会社は上位会社であり、破産することはないと思うこと。
・投機性がある会社へ投資しないこと。
・心配であれば資本を分割して、少しずつ購入すること。

※今はお金を儲けるためのゴールドチャンス
・下落している上位銘柄を選択する(PVD、FPT、VNM、KDCなど)。
・下げ相場で資本を借入れない。
・資本を5分か10分に分割し投資する。
・1銘柄か2銘柄に投資する。全ての会社の情報を把握できない。(全ての卵を一つのかごに入れないという考えは、あなたを困らせる可能性がある。)
・自信を持ち、株価が増減しても落ち着くこと。決意すればお金持ちになるというベトナムのことわざをいつも思い出すと良い。


  
  
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