商工省の貿易振興局が発表した2007年度ベトナムの貿易の実情に関する10のトピックは次のような内容だった。
基本データ:
・輸出高:480億ドル(前年比:20.5%増、国会が出した目標伸び率(17.4%)より3.1%高い)
・輸入高:590億ドル(前年比:31%増)
・輸入超過率:22%(2006年度輸入超過率:12.7%)
1) 貿易シーズンの2期化
上半期の輸出高:1ヶ月あたりの輸出高:37億4,000万ドル
下半期の輸出高:1ヶ月あたりの輸出高:42億6,000万ドル
2) 主要輸出製品が好調
・輸出高10億ドル以上の輸出品目は9種類(30億ドル以上の品目が4種類、20億ドル以上の品目は2種類)。第1位は引き続き原油、縫製品は第2位。第2位は今回で2回目。木材加工製品が第5位、石炭は僅か6ヶ月で年間計画を達成した。
ベトナムの米の品質が改善されたため、11月までに既に年間計画を達成、初めてタイの米価格と対等、或いは上回った品種もあった。輸出先はアメリカやヨーロッパ、日本などの品質管理の注文が厳しい市場を含めて、合計およそ70カ国。米輸出ではタイに追いつくのは時間の問題との見方も多い。
コーヒーの価格は1トン当たり800ドルから1,000トンに上がり、米輸出金額を初めて上回った。
水産加工能力は向上しているが、品質の高い加工製品を増やすためには、原材料の輸入も考える必要がある。
カシューナッツ輸出は世界第1位を維持し、40カ国に輸出されている。
胡椒は、2006年に1トン当たり1,540ドルであったが、今年3,760ドルに急騰したため、生産高が14%減少したにもかかわらず、輸出額は73%上昇し、世界市場におけるマーケットシェアも50%以上となった。胡椒の輸出高が3番目に高いインドネシアと胡椒輸出共同委員会を設立した。
3) 付加価値の高い製品を輸出
インドの Barh STTP火力発電工場建設プロジェクト向けに、ロシアのPJSC TKZ "Krasny Kotelshchik"社に対して蒸気タービンを初めて輸出した。また、マレーシアへは油田掘削ドリル用リグを輸出した。
4) これまで注目度の低かった、しかし潜在性の高いキャッサバ(3億ドル)や、サツマイモの輸出高が高くなった。
5) 外資企業と比べて成長が常に遅く、平均伸び率が鈍かった国内資本100%企業の輸出高の伸び率が、23.1%と非常に高くなった。
6) ホーチミン市が輸出金額最大地区第1位の座(約60億ドル、原油を除く)を維持、続いてビンズオン省(約50億ドル、伸び率:27.5%)、ハノイ市(約40億ドル)、ハイフォン市(約10億ドル)となった。
7) 貿易振興事業の活発な動き
アメリカにおける木材加工製品展示会やヨーロッパにおける水産製品展示会、中国-ASEAN展示会など、貿易振興のための多くの展示会が開催された。
8) 輸入超過の4つの主要原因
・経済の高成長で、海外投資が増大(大型機械設備の輸入など)
・輸入製品の高騰(輸入金額が更に70億ドル増加)
・輸出伸び率(20.5%)より輸入伸び率(31%)の方が高かった
・輸入税減税による輸入増・消費需要の高まり
9) スクラップ用原材料(鉄など)に対する統一的でない見解・通関基準
10) 輸出入に関する行政手続は改善されたが、依然複雑