英市場調査会社カンター・ワールドパネル(Kantar Worldpanel)のベトナム現地法人カンター・ワールドパネル・ベトナム(Kantar Worldpanel Vietnam)はこのほど、ベトナムの消費者が購入している日用消費財(FMCG)のブランドに関する最新の調査結果を発表した。
同調査では、国内4都市(ホーチミン市、ハノイ市、南中部沿岸地方ダナン市、南部メコンデルタ地方カントー市)とそれ以外の地方に分けて、ブランドを購入した世帯の数と購入頻度を数値化し、ランク付けしている。
調査結果によると、国内4都市では地場乳業最大手ビナミルク[VNM](Vinamilk)が前年と同じく首位に立った。それ以外の地方ではマサングループ[MSN](Masan Group)傘下のマサン消費財[MCH](Masan Consumer)が家庭用品メーカーのユニリーバ(Unilever)から首位を奪った。4都市でビナミルクが1位となるのは10年連続。
品目別に見ると、ヘルス・ビューティー部門ではユニリーバの歯磨き粉「P/S」が4都市および地方の両方で1位となった。ホームケア部門では、ユニリーバの食器用洗剤「サンライト(Sunlight)」が4都市および地方の両方で1位に立った。食品部門では、エースコック(Acecook)のインスタント麺「ハオハオ(Hao Hao)」が4都市で、マサン消費財の魚醤「ナムグー(Nam Ngu)」が地方で1位。また、飲料部門では、コカ・コーラ(Coca-Cola)が4都市で、サイゴンビール・アルコール飲料[SAB](Sabeco)のビール「サイゴン(Sai Gon)」が地方で首位に立った。
4都市で最も購入されているブランドトップ10は以下の通り。
1位:ビナミルク
2位:ユニリーバ
3位:マサン消費財
4位:ネスレ(Nestle)
5位:サントリーペプシコ(Suntory PepsiCo)
6位:エースコック
7位:カイラン植物油(Calofic)
8位:味の素(Ajinomoto)
9位:コカ・コーラ
10位:オリオン(Orion)
地方で最も購入されているブランドトップ10は以下の通り。
1位:マサン消費財
2位:ユニリーバ
3位:ビナミルク
4位:カイラン植物油
5位:エースコック
6位:ユニベン(Uniben)
7位:ネスレ
8位:味の素
9位:アジアフーズ(Asia Foods)
10位:サントリーペプシコ