丸紅株式会社(東京都千代田区)の100%子会社で、ベトナムにおける分散型電源事業の開発・運営を手掛ける丸紅グリーンパワー・ベトナム(Marubeni Green Power Vietnam、ハノイ市)は、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)子会社のビンESエネルギーソリューションズ(VinES=ビンES)との間で、ベトナムにおける蓄電池事業実施に向けたプロジェクトの共同開発に係わる覚書を締結した。
同プロジェクトは、VIC傘下の事業者向けに、ビンESが生産する蓄電池導入の事業性の検証・確立、さらに蓄電池を活用した脱炭素実現に向けた様々なソリューションを検証するもの。
丸紅は、商業・産業需要家の工場や倉庫の屋根に太陽光発電システムを設置・所有・運転し、需要家の初期投資を必要とせず、再生可能エネルギー由来の電力を供給する事業をベトナム、メキシコ、タイ、フィリピンおよび日本で展開している。
ビンESとのプロジェクトにおける蓄電池ソリューションの事業性検証、提供を実現することにより、商業・産業需要家への蓄電池活用も視野に、更なる事業拡大を目指す。
丸紅は、中期経営戦略「GC2024」で、既存の事業基盤・ネットワークの活用、全社横断的な取り組みの推進による「新たなグリーン事業の創出」を掲げている。ベトナムでは、2022年11月にベトナム電力グループ(EVN)との間で脱炭素化社会の実現に向けた共同調査に関する覚書を締結した。
丸紅は、同プロジェクトを通じて、VICと戦略的パートナーシップの強化を図るとともに、ベトナム政府の掲げる2050年までの温室効果ガス排出量実質ゼロの達成、およびベトナム国外も含めた脱炭素化社会の実現に貢献していきたい考えだ。