格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、米国のカーライル・グループ(Carlyle Group)傘下のカーライル・アビエーション・パートナーズ(Carlyle Aviation Partners)との間で、航空機ファイナンス契約を締結した。
今回の契約は、ジョー・バイデン米大統領のベトナム公式訪問に合わせて米国とベトナムが包括的・戦略的パートナーシップを結んだことを背景に署名されたもの。
カーライル・アビエーション・パートナーズは、VJCが米ボーイング社(Boeing)と結んだボーイングB737MAX型機200機の購買契約に関して、VJCに総額5億5000万USD(約810億円)の融資を提供する。
なお、同200機の購買契約額は250億USD(約3兆7000億円)超で、最初の12機はVJCが出資するタイのLCCタイ・ベトジェットエア(Thai Vietjet Air)に2024年中に引き渡される。
カーライル・アビエーション・パートナーズは2002年の設立で、米国フロリダ州マイアミに本社を置き、ファイナンスと航空機リース事業を展開している。同社は現在、世界59か国・地域で航空機396機を管理している。また、総額3850億USD(約57兆円)の資産を管理している。