地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の人工知能研究所(ビンAI=VinAI)は5日、ベトナム語の大規模言語モデルに関するオープンソース研究プロジェクト「PhoGPT」を発表した。
「PhoGPT」は、米国のAI研究所であるオープンエーアイ(OpenAI)が2022年に発表した対話型AIチャットボット「ChatGPT」を模範として開発し、ベトナム語をよく理解できるAIチャットボットを目指す。
ビンAIの「PhoGPT」開発チームは、コアテクノロジーを確実に習得すべく、世界各国の他の言語モデルと独立する形で「PhoGPT」を開発し、白紙の状態からベトナム語のデータセットを使用して同モデルのトレーニングを行う。
開発チームは、モデルの改善を重ねており、今後はプロジェクトを他の言語、特に東南アジアの言語に拡大する予定だ。
クローズドソースの「ChatGPT」とは対照的に、開発者コミュニティが利用できるよう、「PhoGPT」はオープンソースのプロジェクトとして行い、ソースコードも公開する。開発者コミュニティは、特定のソフトウェアのAPIに依存することなく「PhoGPT」のオープンソースを利用してアプリを開発することが可能となる。