ベトナムは世界2位のエビ輸出国の地位を築いており、世界のエビ輸出額のうち、ベトナムの輸出額は全体の13~14%を占めている。これは21日にホーチミン市で開催されたベトナム汽水エビの生産・加工・輸出フォーラムで発表されたもの。
ベトナムのエビは、世界100か国・地域に輸出されており、主な輸出先としては欧州連合(EU)や米国、日本、中国、韓国などがある。
ベトナムのエビ輸出額は、毎年の国内水産物輸出額の約40~45%を占め、35~40億USD(約4900~5600億円)に相当する。2022年のエビ輸出額は前年比+11.2%増の43億USD(約6060億円)となり、過去最高を記録した。
なお、2023年1~6月期の汽水エビ生産量は前年同期比+4.1%増の46万7000tだったが、輸出額は同▲31.9%減の15億4600万USD(約2200億円)となっており、年間計画の35.9%にとどまった。
この背景には、世界経済の減速に伴い需要が低迷していること、米国やEU、韓国などのインフレ率と金利がいずれも上昇したこと、在庫が増加したことなどがある。