英大手格付会社フィッチ・レーティングス(Fitch Ratings)傘下のフィッチ・ソリューションズ(Fitch Solutions)が発表した2022年7~9月のベトナム貿易・投資リスクに関するレポートによると、ベトナムの経済開放度は100点満点中74.6点となり、アジア平均の46点、世界平均の49.5点を上回り、アジア35か国・地域中5位、世界201か国・地域中では20位に立った。
アジアで経済開放度が高い国トップ4はシンガポール、香港、マカオ、マレーシアだった。
同ランキングは、貿易開放度と投資開放度の2つの主要指標を評価して、国内総生産(GDP)に対する輸出入額および海外直接投資(FDI)の比率に基づき点数をつけたもの。
貿易開放度では、ベトナムは89.2点と東アジア・東南アジアで2位、世界で5位となった。中国以外の国・地域への進出を目指す企業や、中国への製造業の依存度の軽減に向けたチャイナプラスワン戦略を取る企業にとって、ベトナムは進出先として魅力的な国だと評価されている。
貿易と投資のリスクに関しては、ベトナムは61.1点で、アジアと世界の平均よりも高く、アジア9位、世界57位だった。この指数では、スコアが低いほどリスクが高くなる。