ハノイ国家大学傘下の経済大学附属経済政策研究センター(VEPR)は、16日開催の「2022年のインフレ圧力と対策」と題したセミナーで、同年のベトナムのインフレ上昇率が政府目標+4.0%を下回る、+3.5%~3.8%になると予想した。
専門家によると、現時点でインフレは大きな問題ではないが、インフレ圧力はより明確に感じられるようになっており、年末まで続くと予測されている。
ロシアとウクライナの戦争による政治的緊張は、依然としてベトナムのインフレと商品価格に影響を及ぼす最大のリスクとなっている。ただし、専門家らは、国際市場で食料と石油の価格が下落し、サプライチェーンの混乱状況が改善されれば、年末にはインフレ圧力も緩和されるだろうとの期待を示した。
またVEPRのグエン・クオック・ベト副所長は、景気刺激策にはまだ実施の余地があるため、国会と政府が決議した経済回復プログラムと公共投資パッケージを確固たる姿勢で遂行する必要があるとの見方を示した。