ベトナム国家銀行(中央銀行)ホーチミン支店によると、2022年における在外ベトナム人によるホーチミン市への海外送金額は前年比▲3億USD(約400億円、▲4.6%)減の68億USD(約9100億円)に微減すると推定されている。
減少の背景には、世界の複数の国・地域で高インフレや通貨の切り下げ、経済の衰退により労働者の収入が減少したことがある。
中央銀行ホーチミン支店のグエン・ドゥック・レイン副総裁によると、2022年における同市の歳入額(推定値)は434兆VND(約2兆4500億円)となり、これと比較すると今年の海外送金額は歳入額にプラスの効果をもたらしている。また、市内にある商業銀行が預かっている外貨建て預金残高と比較すると、今年の海外送金額は48%を占める見込み。
なお、世界銀行(WB)によると、2022年におけるベトナムへの海外送金額は前年比+4.4%増加し、2023年には+3.6~4.5%増加すると予想されている。