財政省がこのほど公表した税金滞納企業600社のリストについて、
テーゾイジードン投資[MWG](Mobile World Investment)やグエンキム家電(Nguyen Kim)、ピコ(Pico)など、社名を取り上げられた多くの企業が税金滞納の事実はないとして、情報を訂正するよう同省に強く抗議している。
同リストでは、ハノイ市の企業約200社が税金を滞納しているとして社名を公表されたが、同市税務局が確認を行った結果、該当する約200社のうち34 社については誤った滞納金が公表され、7社については税金を滞納していないにも関わらず税金滞納企業として公表されていたことが分かった。
誤情報の理由について税務総局の責任者は、「納税管理システムに問題が生じたため」と説明している。各企業の抗議を受けて財政省は、税務当局に対し、リストの確認を行い、誤情報が発見された場合には企業へ謝罪すると共に、同省並びに税務総局のウェブサイトで訂正するよう指示したが、対応に遅れが生じている。
誤情報を公表されたある企業の責任者は、税務当局を提訴するかという質問に対して、「仮に勝訴しても将来的に(税務当局から嫌がらせを受けるなど)不利益を被る可能性があるので、提訴するつもりはない」と語った。