不動産開発大手
ビングループ[VIC]は、2014年に小売事業への進出を果たして以来、わずか1年半で勢力を拡大している。
VICは、2016年3月末時点で小売チェーン870店舗(総面積28万6847m2)を運営している。具体的には、◇スーパーマーケット「ビンマート(VinMart)」及び「ビンマート・プラス(VinMart+)」:699店舗(総面積20万7218m2)、◇電子機器・家電販売店「ビンプロ(Vinpro)」及び「ビンプロ・プラス(Vinpro+)」:118店舗(同3万1252m2)、◇衣料品販売店「ビンDS(VinDS)」:53店舗(同1万8377m2)。このほか、4200社と提携する電子商取引(eコマース)サイト「Adayroi.com「Adayroi.com(ベトナム語で「わっ見つかった」)」を運営している。
中でも「ビンマート・プラス」の店舗数は2015年第4四半期以降急増している。現時点で650店舗余りを展開しており、小売チェーンの店舗数では国内最大規模となっている。同社は2016年末までに同コンビニチェーンの店舗数を1000店舗に増やす予定だ。
VICの小売部門の2015年売上高は4兆3060億VND(約210億円)で、同社売上高全体の12.6%を占めるまでに成長した。また、2016年第1四半期売上高は2兆1913億VND(約107億円)で、前年同期の4.6倍、前年通年の半分に達した。
同社の事業計画によると、2016年の業績見通しは、売上高が前年比+32%増の45兆VND(約2200億円)、税引後利益が前年の2倍に当たる3兆VND(約147億円)となっている。