情報通信省通信局のインターネット回線市場に関するレポートによると、光回線(FTTH)サービスの契約件数がこの1年間で大きく伸びている。レポートによると、2015年末時点の光回線契約件数は、前年末の4.5倍にあたる363万件に急増した。
2015年通年の新規契約件数は282万件で、うちベトナム軍隊通信グループ(ベトテル)が101万件、ベトナム郵便通信グループ(VNPT)が93万5000件、
FPT情報通信[FPT](FPT Holdings)傘下のFPTテレコム(FPT Telecom)が87万4000件となっている。
2015年末時点の光回線市場でシェアが最も大きかったのは、ベトテルの40.8%。前年末の58.4%から大きく縮小したものの、トップを維持した。2位のVNPTのシェアは33.3%で、前年末の33.9%から僅かに縮小している。
一方、第3位のFPTテレコムは、シェアを前年末の6.0%から25.4%へと一気に拡大させた。これには、同社が自社通信ケーブルを順次光ファイバーケーブルに置き換える戦略を取っている背景がある。
なお、4月末時点における全国の光回線契約件数は460万件余りへと増加し、ADSL回線契約件数の1.6倍になっている。6月末時点の光回線契約件数が2015年末比でおよそ+30%増加したのに対し、ADSL回線契約件数はおよそ▲60万件減少した。