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[マクロ経済]
新型コロナ、年末まで続けば今年の経済はマイナス成長に―VEPR報告

[2020/04/16 08:01 JST更新]

 ハノイ国家大学傘下の経済大学附属経済政策研究センター(VEPR)はこのほど、2020年1-3月期マクロ経済報告を発表した。この中で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が5月中、7-9月中、または10-12月中に制圧されることを想定した3つのシナリオが示された。

 楽観的なシナリオ1では、国内で新型コロナウイルスの爆発的な感染が起きず、流行が5月中旬までに制圧されることを想定。4-6月の国内総生産(GDP)成長率は▲3.3%まで落ち込むものの、7-9月は+7.2%、10-12月は+7.4%まで回復し、通年では+4.2%になると予想している。

 中位のシナリオ2では、流行が7-9月の後半までに制圧されることを想定。4-6月のGDP成長率は▲4.9%まで落ち込み、7-9月は▲1.1%、10-12月は+7.0%に回復し、通年では+1.5%になると予想している。

 悲観的なシナリオ3では、10-12月中に制圧され、国の経済が同期の後半から回復し始めることを想定。4-6月のGDP成長率は▲5.1%、7-9月はさらに▲5.3%まで落ち込むが、10-12月は+2.8%に回復し、通年では▲1.0%になると予想している。

 3つのシナリオにおける2020年通年のGDP成長率予想は、いずれも今年の目標値である+6.8%を大きく下回っている。

 なお、計画投資省は2月上旬に、新型コロナウイルス感染症によるベトナムの経済成長への影響を評価する報告を発表し、流行の制圧が4-6月中になると想定したシナリオで2020年のGDP成長率を+6.09%と予想している。

[Cafebiz 16:51 2020/02/07]


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