[ホーチミン証取]
第1送電線建設子会社3社、クアンチ省の風力発電事業向け融資獲得
[2021/05/31 08:02 JST更新]
国際協力機構(JICA)は21日、北中部地方クアンチ省での総発電容量144MWの陸上風力発電事業に対して、最大2500万USD(約27億5000万円)を供与する融資契約に調印した。
送電線工事で国内最大手の第1送電線建設[PC1](Power Construction No.1)と、日本の再生可能エネルギー発電事業者である株式会社レノバ(東京都中央区)が出資するプロジェクトカンパニー3社が借入人で、アジア開発銀行(ADB)とオーストラリア政府傘下のオーストラリア輸出信用機関(Export Finance Australia)との協調融資となる。
プロジェクトカンパニー3社は、リエンラップ風力発電(Lien Lap Wind Power)、フォングエン風力発電(Phong Nguyen Wind Power)、フォンフイ風力発電(Phong Huy Wind Power)。
この事業は、JICAがベトナムの風力発電事業に対してプロジェクトファイナンス方式により融資を行う初の事業となる。ベトナムの再生可能エネルギー分野で日本企業と地場企業などの民間が主体となる風力発電事業のモデルケースとして、後続案件形成の呼び水効果が期待される。
また、ADBは同3社との間で、同事業向けに総額1億1600万USD(約127億6000万円)のグリーン融資関連契約に調印した。これはADBにとって、ベトナムの風力発電事業に対する初の融資となる。
これに先立ち、レノバは2020年5月にクアンチ省での複数の陸上風力発電事業への参画を発表した。同社によると、発電所は2021年10月末までの運転開始に向けて順調に建設が進んでいる。
[2021年5月27日 国際協力機構ニュースリリース / 2021年5月28日 株式会社レノバニュースリリース]
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