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[ホーチミン証取]
ベトナム、LNGを初輸入 ティバイLNG受入基地に輸送船が到着

[2023/07/11 17:59 JST更新]

 インドネシアのボンタン港から液化天然ガス(LNG)7万tを載せたLNG船「マラン・ガス・アキレス号(Maran Gas Achilles)」(ギリシャ国籍)が10日、東南部地方バリア・ブンタウ省のティバイLNG受入基地内のLNG輸入港に到着した。LNGがベトナムに輸入されるのはこれが初めて。

 LNGは、天然ガス・液化石油ガス(LPG)供給の最大手企業ペトロベトナムガス[GAS](PV Gas)が英国の石油大手シェル(Shell)から購入したもの。

 LNG船は貯蔵施設にガスを注入するため、約8日間港に停泊する。LNGは、発電所や石油化学・産業・交通輸送など向けに販売される。

 LNGは天然ガスをマイナス160度まで冷却し、液化させたもの。燃焼時の二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)の発生量が少なく、硫黄酸化物(SOx)やばいじんも発生しないため、環境負荷の低いエネルギーとして注目されている。

 バリア・ブンタウ省でのティバイLNG受入基地案件について、GASは第1期の工事を完了した。貯蔵施設の収容能力は18万m3、年間受入能力は100万t。今後展開する第2期では増設を行い、年間受入能力を300万tに引き上げる。同LNG受入基地には貯蔵施設のほか、最大10万DWTのLNG船を受け入れることができるLNG輸入港や、タンクローリーによるLNG出荷所も含まれる。

 LNGの利用拡大は、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)におけるベトナムのコミットメントの実施を目指すとともに、2050年までに「カーボンニュートラル」を達成するための一環として進められている。

[VTV 15:30 10/07/2023 / VTC 15:24 10/07/2023]


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