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三菱マテリアル、独タングステンメーカーの株式取得でマサンハイテク材料と合意
[2024/05/15 17:07 JST更新]
三菱マテリアルグループは14日、タングステン事業を手掛けるドイツのH.C.Starck Holding (Germany) GmbHの全株式を取得することについて、マサングループ[MSN](Masan Group)傘下のマサンハイテク材料[MSR](Masan High-Tech Materials)との間で基本合意に至った。
最終契約書の締結は5月29日の予定で、必要な社内手続きと当局の承認を経て、2025年3月末までに株式取得が完了する見通し。
H.C.Starckの資本金は2万5000EUR(約420万円)で、持株比率はMSR子会社が99.99%出資するマサンタングステン(Masan Tungsten)が100%となっている。
H.C.Starckは1920年の設立で、100年以上の歴史を有する世界有数のタングステン製品メーカー。主にタングステン粉、タングステンカーバイド粉およびその合金を素材とする高品質粉末を欧州、北米、中国で製造・販売しており、日本にも販売網を有する。また、世界最大級のタングステンリサイクル能力を保有している。
三菱マテリアルグループはまた、MSRとの間でタングステンの中間原料であるAPTの長期調達契約を締結し、今後もパートナーシップを継続していく。
今回の株式取得により、三菱マテリアルグループは、日本、欧州、北米、中国の4大市場にタングステン事業の拠点を有することになる。100%子会社の日本新金属株式会社(大阪府豊中市)とH.C.Starckの連携による研究開発力の強化、クロスセルの推進、リサイクル技術・能力の活用などを通じたシナジー創出と企業価値向上を目指すとともに、タングステンリサイクルのグローバルな事業展開につなげていく。
[2024年5月14日 三菱マテリアル株式会社ニュースリリース]
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