1) ホーチミン市場(HOSE)
VNインデックスは、0.69ポイント(0.18%)上昇し、390.85で終えた。売買高・売買代金共に大きくは変わらなかった。先週末に大幅反発したこともあり、第1節から小幅な値動きだった。第2節では上げ幅を広げたが、第3節ではやや戻して引けた。手掛り不足の中、心理的節目の400レベルが意識された。海外投資家は僅かながら買い越した。
株価:前営業日比で96銘柄が上昇、62銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄は高安まちまち。大幅に上昇したのは、ペトロベトナムファイナンス(PVF)、サイゴン証券(SSI)、リー冷蔵電気(REE)など。一方、タンタオ工業投資(ITA)や総合フォワーディング(GMD)、ビンチャイン建設投資(BCI)などが大きく下落した・ホアン・アイン・ザー・ライ(HAG)、FPT、ソンダ工業団地(SJS)などは変わらずだった。
売買高第1位は760万株余り取引されたサコムバンク(STB)。350万株のSSIがこれに続いた。サコム通信ケーブル(SAM)、REE、ベトナム電気建設(VNE)などの商いも多かった。
ビエンホア製糖(BHS)、タイニンブルボン(SBT)、チュオンタイン木材加工(TTF)、南部コンテナ(VSG)、ペトロベトナム総合サービス(PET)、第5建設(SC5)、ホアビンビル(HBC)などの中小型株は、ストップ高した。
こうした中でGMDの他、ミンフー水産(MPC)、サビメックス(SAV)、カントー農業技術資材(TSC)、ノースキンド(NKD)、クーロンフィッシュ(ACL)、サイゴンホテル(SGH)、ビンチャイン建設投資(BCI)などはストップ安、或いはそれ近くまで下げた。
海外投資家はSTBに50万株超買いを入れた。その他、ホアファット(HPG)、ファーライ火力発電(PPC)、ヴィンソン-ソンヒン水力発電(VSH)、PETなどへも大きく買いを入れた。一方、SSIへは51万株余りの売りを入れた。ベトナム石油運輸(VIP)、ホアセン、REEなどへも売りを入れた。
※株価調整のあった銘柄:バオミン保険(BMI)・配当(額面比12%)、バリア・ブンタウ住宅開発(HDC)・配当(額面比1%)、アンファS.G石油(ASP)・配当(額面比7%)
2) ハノイ市場(HASTC)
HASTCインデックスは0.59ポイント(0.43%)上昇し、136.75で引けた。売買高・売買代金は共に増加した。
株価:前営業日比で、94銘柄が上昇し、56銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄では上昇したもの優勢だった。証券銘柄の他、ブッソンセメント(BTS)、ペトロベトナム技術サービス(PVS)などが大幅に上昇した。キンバック都市開発(KBC)、タックバー水力発電(TBC)、ティエンフォンプラスチック(NTP)、ビナシン投資石油運輸(VSP)などは下落した。
売買高第1位は530万株余り取引されたキムロン証券(KLS)。ACB銀行、ビナコネックス総公社(VCG)、ペトロベトナム技術サービス(PVS)などがこれに続いた。売買高上位10銘柄は第10位のKBC以外、いずれも上昇した。
海外投資家は全体では売り越した。VCGへは40万株余りの売りを入れた。KBCへも引き続き売りが入った。証券3銘柄への利益確定の売りも目に付いた。一方、ビムソンセメント(BCC)、PVS、ハイフォン証券(HPC)などへは買いを入れた。
※株価調整のあった銘柄:タンフープラスチック(TPP)・配当(額面比3%)、ペトロベトナム保険(PVI)・配当(額面比3%)、ラムドン食品(VDL)・配当(額面比7%)