1) ホーチミン市場(HOSE)
VNインデックスは、2.51ポイント(0.46%)下落し、545.70で終えた。売買高・売買代金共に減少した。金利支援策による貸付残高が減少した。回収が進んでいるのに対して、新規貸し出しが低調との観測で、警戒感が高まったことが指摘されている。金価格も輸入再開で、一時下落したものの、海外の動きを受けて再び上昇した。模様眺めムードも。海外投資家は商いを縮小させ、僅かに買い越した。
株価:前営業日比で53銘柄が上昇、102銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄では下落したものが優勢だった。ただし3%超下落したものはなかった。一方ビンコム(VIC)、マッサン(MSN)、ペトロベトナムドリリング(PVD)、ソンダ工業団地(SJS)などが上昇した。
商いが大きかったのはサコムバンク(STB)、エクシムバンク(EIB)、第16リコジ(LCG)、サイゴン証券(SSI)、ベトナムM&E建設(MCG)などだった。
海外投資家は買い越した。EIB、FPT、ビナミルク(VNM)、総合フォワーディング(GMD)、ホアファット(HPG)などへ買いを入れた。一方、イントレスコ不動産(ITC)、バオベトグループ(BVH)、ファーライ火力発電(PPC)、タンティエンプラスチックパッケージング(TTP)などへは売りを入れた。
※株価調整のあった銘柄:ヴィンソン-ソンヒン水力発電(VSH)・配当(額面比10%)、無償増資(株式割当2対1)
2) ハノイ市場(HNX)
HNXインデックスは0.47ポイント(0.26%)下落し、183.17で引けた。売買高・売買代金共に増加した。
株価:前営業日比で、129銘柄が上昇、87銘柄が下落した。
1兆ドン以上の時価総額上位銘柄は下落したものがやや優勢。ただ下落幅は3%未満だった。ビナシン投資石油運輸(VSP)、サハバンク(SHB)、ティエンフォンプラスチック(NTP)、ビナコネックス総公社(VCG)などが上昇した。
VCG、SHB、VSP、キムロン証券(KLS)、ACB銀行、キンバックシティグループ(KBC)などの商いが大きかった。
海外投資家は買い越した。NTP、KBCへ買いを入れた。一方、1万株以上売りを入れたのはバオベト証券(BVS)のみだった。
※株価調整のあった銘柄:ソンダ投資発展(SIC)・配当(額面比10%)、セメント物資運輸(VTV)・有償増資(株式割当13対9、発行株価・権利落ち日直近5営業日の平均株価の75%)