■ホーチミン市場の市況
15日の株式市場は続伸となり、VN指数は0.35ポイント(0.07%)高い、531.86で取引を終えた。売買高は前週末比ほとんど変わらずだった。
全215銘柄中114銘柄が上昇、64銘柄が下落、37銘柄が変わらずだった。
第1節は買い気配で始まり、第2節に入ると利食いの売りにより反落となる。その後は売り買い交錯するものの、最近の上昇による過熱感の高まりから、一旦ポジジョンを手仕舞う動きが活発化し朝方の上昇分を消すこととなる。しかし下値ではすかさず買いが入り、マイナス圏に陥る寸前で小幅に反発となる。第3節に入り再び売り直されるものの前週末比プラスで終了した。
時価総額上位銘柄は、不動産セクターでは、ビンコム(VIC)は1.1%上昇し、ホーチミン市インフラ投資(CII)は2.05%、ホアン・アイン・ザー・ライ(HAG)は1.12%、キンバックシティーグループ(KBC)は0.79%それぞれ下落し、ソンダ工業団地・都市投資(SJS)は変わらずだった。銀行セクターでは、エクシムバンク(EIB)は0.87%上昇し、ヴィエティンバンク(CTG)は1.27%、サコムバンク(STB)は0.42%、ベトコムバンク(VCB)は1.05%それぞれ下落し、その他の金融銘柄では、バオベト保険(BVH)は1.6%上昇し、サイゴン証券(SSI)は0.55%、ペトロベトナムファイナンス(PVF)は0.64%それぞれ下落した。その他では、総合フォワーディング(GMD)は2.38%上昇し、FPT(FPT)は1.12%、ホアファットグループ(HPG)は0.72%、ペトロベトナムドリリング(PVD)は1.6% リー冷蔵電気工業(REE)は1%、サコム通信ケーブル(SAM)は1.86%それぞれ下落し、ペトロベトナム科学肥料(DPM)は変わらずだった。食品では、キンド食品(KDC)は0.72%上昇し、マサングループ(MSN)は0.96%下落し、ビナミルク(VNM)は変わらずだった。
その他中小型銘柄では、製糖会社のビエンホア製糖(BHS)は2.11%、ラムソン製糖(LSS)は1.85%それぞれ下落した。水産セクターは、ベンチェ水産(ABT)は1.75%、ナムベト水産(ANV)は0.56%、ミンフー水産(MPC)は1.46%それぞれ上昇し、フンブオン水産(HVG)は0.41%下落し、アンザン水産(AGF)は変わらずだった。天然ゴムセクターは、ドンフーゴム(DPR)は0.74%、ホアビンゴム(HRC)は2.66%それぞれ下落し、フオックホアゴム(PHR)は変わらずだった。
商いが活発だったのは、タンタオ工業投資(ITA)、STB、EIB、アジアヒュウリエン(HLA)、ビタコ・タンカー(VTO)、CII、GMDだった。
なお、配当権利落ちとなった第2工業都市開発(D2D)は変わらずだった。
■ハノイ市場の市況
ハノイ市場は反落となり、0.13ポイント(0.07%)下落し、173.32で取引を終えた。売買高は前日比1割弱増加した。
全269銘柄中200銘柄が上昇、52銘柄が下落、17銘柄が変わらずだった。
ハノイ市場は前週末比プラスで寄付くと、ホーチミン市場の高寄りに連動するように一旦上昇となる。その後もホーチミン市場の反落と歩調を合わせながら徐々に値を消すこととなる。そのまま値動きの乏しい商いが続き、マイナス圏に沈む手前でなんとか踏み止どまるかに見えたが、結局前週末比マイナスで終了した。
時価総額上位銘柄は、金融セクターのアジアコマーシャル銀行(ACB)は1.42%、サイゴンハノイ商銀(SHB)は1.84%、バオベト証券(BVS)は2.18%、キムロン証券(KLS)は0.75%、ベトナム国家再保険(VNR)は0.4%それぞれ上昇した。ペトロベトナム銘柄は、ペトロベトナムゲアン建設(PVA)は5.48%、ペトロベトナム建設(PVX)は1.15%それぞれ上昇し、ペトロベトナム保険(PVI)は0.35%下落し、ペトロベトナム技術サービス(PVS)は変わらずだった。その他では、ハノイミルク(HNM)は3.11%、サイゴン・クイニョン鉱産(SQC)は1.87%、ビナコネックス(VCG)は0.68%、ビナシン投資石油運輸(VSP)は3.32%それぞれ上昇し、ティエンフォン・プラスチック(NTP)は0.17%、ビネコ鉄鋼(SSM)は3.38%それぞれ下落した。
中小型株では、ベトドゥック鋼管(VGS)は1.5%、ウォールストリート証券(WSS)は0.47%それぞれ下落し、ヴィエティンバンク証券(CTS)は変わらずだった。
商いが活発だったのは、PVX、KLS、VCG、VGS、PVA、ACBだった。
なお、本日配当や有償増資で権利落ちとなったハノイ・ハイズオンビール(HAD)、第7.04ソンダ(S74)、482(B82)はそれぞれ上昇した。