米・大手格付け会社スタンダード&プアーズ社(S&P)とANZ銀行(Australia and New Zealand Banking Group Limited)は、最近ベトナム外貨市場では変動が続いているが、これは通貨危機ではなく、1997年に発生したアジア通貨危機のように、ベトナムでの外貨投資資金がバタバタと回収されていく事態には発展しないだろう、とコメントした。
最近のS&Pのレポートでは、ベトナムへの外貨投資資金が、不動産と証券分野に限定されていることが報告されている。そして、こうしたことが、大規模の外貨資金が引き出されてしまうことを阻んでいるとし、証券市場や国内の外貨市場にも、消極的な作用は及んでいない、と指摘している。
一方、ANZ銀行も、ベトナム経済に恐慌の兆候は現れておらず、国内の銀行システムの取引活動は通常通り行われており、インフレ減速の兆しが出てきている、としている。ANZのアナリストは、国際報道において、最近のベトナム経済と金融の変動を描写するために「恐慌」という文字が使われただけである、と分析している。