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金庫株購入の良し悪し(2)

2008/06/23 11:01 JST更新

 ペトロベトナム化学肥料(銘柄コード:DPM)の場合は、100万株の金庫株購入期間を引き伸ばした。この点についてDPMは、市場は大きく変動しており、短期間で金庫株を購入することは、会社と株主に対して不利益となるため、と説明している。DPMでは現金を時期的な需要を満たすために肥料輸入に使用していることもある。最初の登録では、3月14日~6月11日までに100万株を購入するということであったが、これまで60万株しか購入していない。残りは2008年6月19日~2008年9月9日までに、2007年末までの利益剰余金を原資として購入される。

 6月16日までで、ホーチミン証券取引所への金庫株購入登録した企業のうち、最も多かったのがビンコム(銘柄コード:VIC)である。同VICは2008年4月1日~7月1日までに790万株の金庫株購入を登録している。その次は、7月16日までに300万株の金庫株購入を登録しているサイゴン証券(銘柄コード:SSI)。ベトナム石油運輸(銘柄コード:VIP)、タンダイフン・プラスチック(銘柄コード: TPC)、ペトロベトナム総合サービス(銘柄コード:PET)、ハーティン運輸(銘柄コード:HTV)、ハパコ(銘柄コード:HAP)、DPM、ナムベト水産(銘柄コード:ANV)等も100万株の金庫株購入を登録している。

2) 利益を原資として購入

 多くの株主は、これまで企業の金庫株購入は、株価の下落を食い止め、市場の流動性を高めるためと考えている。しかし、金庫株購入の本質は株主資本を減らし、(株価を引き上げることで)株主へ資金を返済するようなものである。その時資金を回収したいと思う株主は株を売ることもできる。

 資産運用として金庫株購入の基本的な目標を考えてみると、金庫株売却から得られる利益の他、金庫株取引によって得られた利益は、課税されず、株主資本に組み入れることができるというメリットがある。加えて、金庫株へは配当支払いをする必要がない。当然、他の投資活動と同様、企業が適切な投資時期を選ぶ限りにおいて、利益を生み出すことができる。

 ホーチミン市経済大学の経営管理部門のレー・ダット・チー氏は、別の角度から、金庫株の購入は、資金に余裕があり、他に投資チャンスがない時、或いは事業への投入を待っている時に限定して、行う方がよい、とアドバイスしている。金庫株購入の際の株価も、企業の実質価値より低くなければならない、と指摘している。

(3)に続く

*関連記事:
http://金庫株購入の良し悪し(1)

 
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