メー ルマガジン「ベトナム株情報」
VOL.261

2014.02.19

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CONTENTS
 
01. JCB、ラオスでカード発行開始―メコン圏でシェア拡大目指す
02. 週間☆アクセス数上位ランキング!
     特集(2014年02月10日~2014年02月16日)  
03. 噂のうわさ話
    ビムソンビセム包装[BPC]
04. サイゴン・街角風景  
   「ホーチミンのイスラム教
」 
01. JCB、ラオスでカード発行開始―メコン圏でシェア拡大目指す

  株式会社ジェーシービー(東京都港区)及び海外業務を行う子会社の
株式会社ジェーシービー・インターナショナルは、ラオスの
大手商業銀行ポンサバンバンク(Phongsavanh Bank)と提携し、
2月5日よりJCBクレジットカードの会員募集を開始した。

  メコン経済圏の中心に位置し、圏内で最も著しい経済成長をみせるラオスは、
昨年2月に世界貿易機構(WTO)に正式加盟し、日系企業の進出件数も増加している。
同社は、今後更に進出企業が増えると見込んで、ポンサバンバンクとの提携を決定した。

  同社は既にメコン圏5か国(タイ、カンボジア、ミャンマー、ベトナム、ラオス)のうちタイ、
ベトナム、ラオスの3か国でJCBカードの発行を開始しており、現地大手金融機関との
提携を通して加盟店網を拡大している。同社は、ラオスでのJCBカードの発行開始により
メコン経済圏全域でのJCBのカード発行や加盟店網の拡大に繋がるものと期待している。
  

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02.  週間☆アクセス数上位ランキング!(2014年02月10日~2014年02月16日)

このコーナーでは、前週のベトナム株情報(www.viet-kabu.com)の
アクセス数の多かった記事を紹介いたします。


1 位
ホーチミン市インフラ投資、ホーチミン市で給水事業展開へ
[2014/02/14 16:54 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/hochiminh/140214015601.html
 
  ホーチミン市インフラ投資[CII](Hochiminh City Infrastructure Investment)傘下の
サイゴン水インフラ[SII](Sai Gon Water Infrastructure)はこのほど、
ホーチミン市委員会に対しBOOT方式(建設・所有・運営・譲渡)による市内の
5地区(12区、タンビン区、タンフー区、ゴーバップ区、ホックモン郡)への
上水供給プロジェクトを提案した。

  それによると、CIIは現在この5地区への給水を管理している
サイゴン水道総公社(SAWACO)から給水事業を譲渡されるという。
CIIによると、同社が戦略的提携関係を結んでいるフィリピン大手財閥
アヤラグループ傘下の水道事業会社マニラ・ウォーター(Manila Water)より
給水技術・管理への支援を受けることで、ホーチミン市の漏水率を現在の
30%以上から10%程度まで引き下げることができるとしている。
なお、ホーチミン市証券[HCM](Ho Chi Minh City Securities)によると、
この提案が承認さればベトナムの給水市場でCIIがトップに立つことになる。

  CIIは中部高原地方ザライ省のプレイク浄水場案件、ホックモン郡の
タンヒェップ浄水場案件、メコンデルタ地方ティエンザン省における
ドン・タム浄水場案件などの建設・運営契約を獲得している。このほか、
同社は現在、ホーチミン市のタンホア ・ローゴーム浄水場、
トゥードック区のスゥオイ・ニュム浄水場、南中部沿岸地方ニントゥアン省における
ズ・ロン浄水場等の案件に関する入札に参加している。
 
2 位
FPT情報通信、2013年税引前利益計画達成ならず―売上高は計画上回る
[2014/02/14 13:27 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/hochiminh/140214121601.html

  FPT情報通信[FPT] (FPT Holdings)は、2013年の連結業績を発表した。
これによると、売上高は年間計画目標を+6.3%上回る28兆6470億ドン(約1400億円)だったが、
税引前利益は2兆5160億ドン(約122億円)に留まり、年間計画を達成できなかった。

2013年の連結業績
項目 金額 前年比 年間計画達成率
売上高 28兆6470億ドン
(約1400億円)
+13% 106.3%
税引前利益 2兆5160億ドン
(約122億円)
+5% 95%
税引後利益 2兆0650億ドン
(約100億円)
N/A N/A
少数株主利益等控除後利益 1兆6080億ドン
(約78億円)
N/A N/A
1株主利益(EPS) 5858ドン
(約28.6円)
N/A N/A
公租公課 4兆0430億ドン(約197億円) +8.8% N/A


2013年における2つの主要分野の売上高及び利益の前年同期比成長率は次の通り。

<テクノロジー分野>(ソフトウェア、システムインテグレーション、ITサービス)
・売上高:6兆5370億ドン(約320億円、前年比+10%)
・税引前利益:9170億ドン(約45億円、税引前利益全体の36%)

<通信分野>(通信サービス、デジタルコンテンツ)
・売上高:3兆2540億ドン(約158億円、前年比+18%増)
・税引前利益:9700億ドン(約47億円、税引前利益全体の39%)

  景気が低迷している中、同社の小売分野からの売上高は、
前年比+22%増の17兆4200億ドン(約850億円)に上った。
2013年末時点で、同社は前年末の2倍となる100店舗のFPTショップを有している。


3 位
ペトロベトナムガス、2013年税引後利益+26%の増益(連結)
[2014/02/14 14:32 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/hochiminh/140214124836.html

  ペトロベトナムガス[GAS] (Petrovietnam Gas)が2013年の連結業績を発表した。
これによると、売上高は前年比▲4%減の65兆5190億ドン(約3200億円)だったが、
税引後利益では同+26%増の12兆6960億ドン(約620億円)となった。

2013年の連結業績
項目 金額 前年比
売上高 65兆5190億ドン
(約3200億円)
▲4%
税引前利益 15兆6830億ドン
(約770億円)
+27%
税引後利益 12兆6960億ドン
(約620億円)
+26%
少数株主利益等控除後利益 12兆3840億ドン
(約600億円)
+26%
1株主利益(EPS) 6530ドン
(約32円)
+26%



<2013年の売上高構成>

 


  2013年の売上高構成の中で、ガス販売・運送が98.5%と
最も大きな割合を占めているが、同分野の売上高は前年比▲3.6%減少した。

  また、2013年末時点における現金・現金相当は前年末比+5兆5000億ドン(約270億円)増の
18兆3000億ドン(約890億円)、定期預金は同+7000億ドン(約34億円)増の
7600億ドン(約37億円)、在庫総額は同+50%増の2兆4000億ドン(約117億円)だった。

 

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03.  噂のうわさ話
※くれぐれもお取り扱いにご注意ください!!
現地投資家は何を考え、何に基づいて投資をするのか?
いろいろと推察しながら、しかし、あくまでも「噂として」お楽しみください。
 
※こちらの記事はグローバルリンクアドバイザーズ株式会社が、
毎週有料会員向けに配信しているメールマガジン「ベトナム株通信」の
過去記事をご提供いただいたものから「ベトナム株情報」が独自に選んだ、
おもしろい噂を組み合わせて掲載しています。

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______________________________
 
ベトナム現地投資家のうわさ話・ビムソンビセム包装[BPC]

(2014年02月18日 発行ベトナム株通信 第2182号)
______________________________

ビムソンビセム包装[BPC]

 
2013年第4四半期の税引後利益は前年同期比▲52%減の
13億9000万ドン(約674万円)に留まった。
税引後利益が大幅に減少した理由は下記の通り。

◇包装資材の販売量が同▲15.6%減少したこと。
◇平均販売価格は前年同期とほぼ変わりなかったが、
投入原料の価格が前年同期比+10%上昇したことから、
売上原価が前年同期と比べて上昇したこと。

2013年通期の税引前利益は計画目標を23.5%上回る
112億7000万ドン(約5470万円)、税引後利益は前年比
▲7%減の84億5000万ドン(約4100万円)だった。

 

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04.  サイゴン・街角風景

テト(旧正月)明けからスタッフの持ち回りになった「サイゴン・街角風景」。
今週は私(Jo)がホーチミン市内にあるイスラム墓地を案内します!

その前に、まずベトナム人の宗教について。最大の宗教は仏教で
公式統計では全人口の約10%となっています。少なく思いますが
実際に「私は仏教徒です」と登録している人のみの統計なんでしょうか、
8割が無宗教ということになっています。続いてキリスト教(9割がカトリック、
残りがプロテスタント)が約7%、仏教の一派であるホアハオ教と、
大きな目玉で有名なカオダイ教がそれぞれ1%台です。

イスラム教は?というと、統計では約4万5,000人(人口の0.075%)とか
約16万人(同0.2%)とか数字はバラバラですが、
どちらにしてもベトナムではマイナーな宗教ということになります。

イスラム教は10世紀にベトナムに伝わり、今のベトナム中部に
栄えたチャンパ王国の国王が改宗したことで、現在でもベトナムにおける
イスラム教徒にはチャム族が多いです。あとはクメール族(カンボジア系)とインド系。

チャム族のイスラム教は土着化したバニ・イスラムという宗派で、ホーチミン市周辺の
ムスリムとは宗派が異なります。またクメール族が多く住むメコンデルタ地方
アンザン省にも複数のモスクがあります。

ベトナムには大小約70か所のモスクがあり、そのほとんどが南部地方に集中しています。
ハノイにはAl Noorと呼ばれるモスクが1か所あるだけですが、ホーチミン市内には
市内各区には最低1か所ずつはあり、市内全体では20か所以上もあります。

ホーチミンで一番古いモスクは1区ハムギ通りに近いナムキーコイギア通り
にあるマレーシアイスラム教徒が建てたMASJID AL RAHIMで1885年建設だとのことです。
(ちなみに日本で最初のモスク「神戸モスク」は1935年の建設だそうです。)



                                *    *    *



さてイスラム墓地ですが、市内中心部から伸びる8月革命(Cach Mang Thang 8)通りを
20分ほど郊外に向かって走ると右側の360番地にあります。ベトナム語で
Nghia Trang Hoi Giao An Do(インド回教墓地)と書かれています。
そして門の上の方にはイスラム教のシンボルである三日月も見えます。




 

ここも元々はインド系イスラム教徒の墓地(後にモスクも併設)で、
インド系ベトナム人の個人所有地となっています。入り口は幅4m程度と
狭いですが、中に入ると小さな公園ぐらいはあります。敷地内には
Masijid Niamatul Islamiyahという名前のモスクもあり、
こちらは1952年設立とのこと。墓地自体は100年以上前からあるそうです。
(日本には多摩、山梨、神戸の3か所にイスラム墓地があるそうです)





この墓地とモスクの管理人はHajimさん。ここはイスラム教徒の憩いの
場だそうですが、ここ10年ほど立退き問題に悩まされているそうです。

「ここを墓地にするぐらいだったから、昔はここは郊外だった。
いまは都市化で周りは住宅地となり、立退き問題が発生し、
イスラム教徒は非常に心配しているんです」と突然訪問した日本人の
私にまで、イスラム墓地に対する憂いを語ってくれた。
その理由は後で分かるのですが。。。

地元当局は、この墓地をさらに郊外に移転させ、ここに学校を建設する計画を
立ち上げたり、最近では、地下鉄2号線が目の前の道の地下をを通ることが
決まったのですが、その駅の候補地になったりと非常に困惑しているとのことです。

Hajimさんによると、イスラム教では遺体は土葬にし、その肉体を持って復活する
というのが教えだそうで、お墓を掘り起こしさらに郊外に移転することなど、
彼らにとっては考えられないことだそうです。実際にHajimさんは海外の
イスラム教団体の意見を添えた、地元政府に何度も陳情に行っているそうで、
ベトナム語で書かれた書類の写しを一字一句、私に読んでくれました。

「日本政府も地下鉄建設に関わっていると聞きました。ぜひこの
声を届けてください」と彼から伝言を託され、イスラム墓地を後にした。





(photo by Jo


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今回は、ここまでです。
最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。
今後とも、「ベ トナム株情報」をよろしくお願いいたします。

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