1) ホーチミン市場(HOSE)
VN-Indexは、6.46ポイント(2.42%)下落し、260.16で終えた。売買高・売買代金共僅かに縮小した。2009年第1四半期GDP成長率が前年同月比上昇したことが投資計画省から、まだ同期の輸出超過が商工省から発表されたが、成長の縮小や主力製品の輸出の落ち込みなどが鮮明となり、投資心理を悪化させた。海外投資家は買い越したが、個人投資家と見られる買いが多かった。米金融安定化への期待から、アジア市場でも株高になっている。明日はそうした影響がどの程度反映されるかも見所に。
株価:前営業日比で上昇したのは30銘柄、121銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄はほぼ全面安。4%超下落したものも多かった。
売買高はサコムバンク(STB)は200万株弱、サイゴン証券(SSI)とリー冷蔵電気(REE)が100万株前後でこれに続いた。商いを伴って大幅に下落したものが目に付いた。反対に、ペトロベトナム総合サービス(PET)は活発に取引され、株価もストップ高した。
クーロン製薬(DCL)やゴム銘柄が大幅に続伸した。
上場初日を迎えたフーニュアンジュエリー(PNJ)は取引基準株からストップ高した。売買高は3万5,010株だった。
海外投資家はホアファット(HPG)、ファーライ火力発電(PPC)、トゥドゥック住宅(TDH)などに大きく買いを入れた。一方ダナンゴム(DRC)、チュオンタイン木材加工(TTP)、PPCに売りを入れた。
※株価調整のあった銘柄:トゥオンアン植物油(TAC)・配当(額面比20%)
2) ハノイ市場(HASTC)
HASTC-Indexは2.43ポイント(2.54%)下落し、93.14で引けた。売買高・売買代金共に縮小した。
株価:前営業日比で、35銘柄が上昇、114銘柄が下落した。
時価総額上位銘柄は下落したものが多かった。
ACB銀行、バオベト証券(BVS)、キムロン証券(KLS)が100万株以上取引された。
海外投資家は買い越した。ベトナム国家再保険(VNR)に17万2,000株買いを入れた。売りでは、ブッソンセメント(BTS)に5万5,400株、ビナシン投資石油運輸(VSP)には3万1,000株売りを入れた。