ブルーチップ銘柄4社(サコム通信ケーブル[銘柄コード:SAM] 、リー冷蔵電気[銘柄コード:REE] 、キンド食品[銘柄コード:KDC]、総合フォワーディング/ジェマデプト[銘柄コード:GMD])は8月28日及び30日、ホーチミン市とハノイ市にて株主との懇談会を開催する。また、上場企業クラブは12月中旬にハノイ国家会議センターで株主対談を行う予定という。
雑誌「証券投資」はSAM社の社長兼上場企業クラブの会長であるド・バン・チャック氏へのインタビューを下記の通り行った。
質問)株主との懇談会はどのような目的で開催されるのでしょうか?
チャック社長)調整局面に入っている現在、投資家が安心できるよう懇談会で我々上場企業は長期的投資計画及び自社の経営チャンスについて発表します。上場企業には株主との良好な関係を作り確実な情報を公開する責任があるということが、この懇談会のもうひとつの理由です。企業との懇談会が株主に信頼感をもたらし、根拠のない噂を排除したり投資家の疑問や苛立ちを解いたりすることができるということも、誰もが認める事実でしょう。
質問)この3ヶ月、株価が40%以上も減少した企業もあり、株主を心配させていますが、上場企業はそれをどう見ていますか?
チャック社長)投資家には(証券)市場と長く付き合ってもらうために何をしたらいいか、我々にとってそれは最大の課題です。株価が健全でしっかりとした発展を遂げられるよう各プロジェクトをなるべくうまく実施する他、迅速で確実な情報提供をしたいと思います。
質問)最近、海外機関は、数多くの企業が増資を行うためEPSを減少させたという状況を懸念していますが、上場企業クラブはそれをどう受け止めていますか?
チャック社長)(資本市場で)生産・経営の原資となる資金を調達することは、全ての上場企業の目的といえるでしょう。グローバル化が進んでいる今日、強い財務力がなければ発展しにくいことは事実です。新株発行のため株式価値の希薄化を起こすという意見もありますが、株主の方々には理解し、賛同してほしいと考えています。利息が高い銀行からの借入れよりもm株主を対象とする資金調達の方が効果的・効率的なやり方といえるのではないでしょうか。
質問)しかし、全ての企業に増資が必要なわけではありません。増資を必要としていない企業もあるでしょうし、また企業のプロジェクトの展望を判断できない個人投資家も少なくないと思いますが。
チャック社長)十分な資金は必要だが、また同時に自社の現在進行中案件、或いは計画段階の案件の詳細を発表したくない、とどの企業でも考えているのではないでしょうか。上場企業クラブは強制的な規則を作ることはできませんが、上場企業に情報公開をしっかりと行うことを呼びかけています。制裁・処罰を行うのは政府です。投資家がどこの企業に投資するか決められるように、政府は企業評価水準を作る必要があると思います。そうすれば、経営状況がよくない企業は資金を調達できなくなるか、または小額の資金しか調達できないはずです。企業に投資する前に、投資家は過去や現在の経営状況ばかりではなく、将来の展望も探求しなければなりません。
質問)上場企業クラブは上場企業協会の設立を申請することを計画していると聞いていますが、いつ正式に設立されるでしょうか?それは市場にとってどんな意味を持っていますか?
チャック社長)設立申請書類は既に国家証券委員会に提出され、財務省に亘っています。財務省が認可した後は、内務省です。上場企業協会は市場の健全な発展のために発足される非営利団体です。証券市場に関する協会の意見は、上場企業クラブより重みがあり、協会は自分の権利を守るだけではなく、公開会社の上場を促進し、投資家・上場企業・管理当局との間の架け橋となる存在になれればと考えています。