従来型タクシー大手のビナサンタクシー[VNS](Vinasun)は、2020年4~6月の売上高が前年同期比▲70%減の1560億VND(約7億2000万円)、税引後利益が前年同期の288億VND(約1億3300万円)の黒字から▲1110億VND(約▲5億1000万円)超の赤字に転落した。
これに先立ち、同社は今年1~3月期に▲168億VND(約▲7800万円)近くの赤字を計上し、創業以来初の四半期赤字となった。4~6月も赤字となったことで、2四半期連続の赤字を計上。
赤字となった原因としては、グラブ(Grab)などの配車アプリ運営企業との熾烈な競争に加え、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策でタクシーを含む公共交通機関の運行が4月中に一時停止していたことが挙げられる。
なお、1~6月期は、売上高が前年同期比▲51%減の5220億VND(約24億円)、税引後利益が前年同期の610億VND(約2億8000万円)の黒字から▲1280億VND(約▲5億9000万円)の赤字に転落し、通年の赤字予想値を既に上回った。