ビングループ[VIC](Vingroup)はこのほど、ワクチン生産を手掛ける子会社「ビンバイオケア(Vinbiocare)」を設立した。
この背景には、国内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第4波が拡大していることがある。政府は海外のパートナーに対し、ワクチン調達の支援を求めると共に、国内でのワクチン生産事業に有利な条件を整えている。
ビンバイオケアは、ハノイ市ザーラム郡の都市区「ビンホームズ・オーシャンパーク(Vinhomes Ocean Park)」内にあるオフィスビル「テクノパーク(Techno Park)」に本社を置き、ワクチンや血清、微量物質、診断薬、化学薬品などを生産する。
資本金は2000億VND(約9.6億円)で、うちVICが株式69%を保有。VICのマイ・フオン・ノイ副社長がビンバイオケアの代表取締役会長を務める。
これに先立つ2018年初め、VICは医薬品小売チェーン「ビンファ(Vinfa)」とビンファ製薬研究センター案件の展開で製薬事業に参入していたが、その後、自動車事業に注力するため、同事業から撤退していた。