地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)は2日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬「レムデシビル(Remdesivir)」50万本をインドから購入し、保健省に寄贈すると発表した。
50万本は8月上旬に受領する予定で、このうち最初の10万5000本が5日までにホーチミン市に到着する見通し。
50万本は約8万~10万人の治療に使用でき、重症患者や重症化する恐れのある患者の治療に役立つと期待される。
VICは「レムデシビル」をベトナムに輸送するチャーター機を手配している。
「レムデシビル」は、米食品医薬品局(FDA)が2020年10月に新型コロナ治療薬としての使用を認めた抗ウイルス薬。VICが輸入するのは、インドのシプラ(Cipla)が米ギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences)とのライセンス契約のもとで製造したもの。