地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)は、ESG(Environmental, Social and Governance:環境・社会・企業統治)評価機関であるモーニングスター・サステナリティクス(Morningstar Sustainalytics)による評価で、世界の自動車メーカー70社中で9番目に高いスコアを獲得した。
モーニングスター・サステナリティクスは、米金融情報会社モーニングスターの傘下で、ESG評価を行う世界的に権威のある調査・格付け機関。
評価結果によると、ビンファストが7月時点で取得したスコアは23.3で、リスク分類は「中程度」となっている。ただし、電気自動車(EV)メーカーのみで見てみると、ビンファストは世界トップに立っており、潜在的なリスクが最も低いとの評価を受けている。
VIC副会長 兼 ビンファスト会長のレ・ティ・トゥー・トゥイ女史は、「ビンファストはEV開発を通して、人々や地球のために持続可能な未来を築いていく」とコメントした。
なお、EVメーカーのビンファストは、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)におけるベトナムのコミットメントの実施に貢献すべく取り組んでいる。この一環として、今年10月にはアジア開発銀行(ADB)などからクリーンエネルギー系融資(グリーン融資)を獲得。融資額は1億3500万USD(約185億円)で、電気バスの製造と充電スタンドの設置などに充当される。