地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)はこのほど、米国当局より大気汚染防止に関する許認可「エアパーミット(Air Permit)」を取得した。
これにより、同社は米国ノースカロライナ州で計画している電気自動車(EV)・車載電池工場の建設に着手することが可能となった。
ビンファスト代表者は、「今回のエアパーミット取得により、工場の第1期建設が近く着工できる見通し」と述べた。ただし、着工の具体的な時期はまだ発表されていない。
米国工場の投資総額は40億USD(約5360億円)で、第1期では20億USD(約2680億円)を投じる。第1期は年産能力15万台で、2024年に稼働を開始する見通し。地元労働者7000人余りの雇用創出を見込んでいる。第2期では車載電池の製造に注力する方針。
なお、ビンファストは今回取得したエアパーミットのほかに、米陸軍工兵司令部(Army Corps of Engineers=ACE)に対し、水質・湿地の影響評価に関する許認可を申請中だ。