ベトナム水産加工輸出協会(VASEP)によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響にもかかわらず、2021年末にかけての数か月間に輸出が改善したため、同年通年の水産物の輸出額は前年比+6%増の89億USD(約1兆0300億円)超となり、目標値である88億USD(約1兆0200億円)を上回った。
同年11月の輸出額は前月比+23%増、12月は同+29%増の9億4000万USD(約1100億円)となり、2か月連続で増加した。12月の主要品目の輸出額伸び率は+6%~2.1倍だった。
同年の輸出額を主要輸出先別で見ると、米国向けの輸出額が前年比+26%増の20億USD(約2300億円)超で、全体の23%を占め最大だった。欧州連合(EU)向けの輸出額は同+12%増の10億USD(約1160億円)超で、同12%を占めた。包括的および先進的な環太平洋パートナーシップ協定(TPP11=CPTPP)加盟国への輸出は前年とほぼ同じ22億USD(約2550億円)だった。
チャ魚(パンガシウスの一種)の輸出額は前年比+10%増の16億USD(約1860億円)となり、計画を大幅に上回った。このほか、エビが同+4%増の38億8000万USD(約4500億円)、マグロが7億5700万USD(約880億円)、イカ・タコが6億USD(約700億円)となった。