世界有数の市場調査会社アライドマーケットリサーチ(Allied Market Research)によると、2021年におけるベトナムのエクスプレス配送サービス市場の規模は7億1000万USD(約1020億円)で、2030年には48億8000万USD(約7000億円)へと拡大する見込み。2022~2030年の年平均成長率は+24.1%と予想されている。
市場成長の主な原動力としては、電子商取引(eコマース=EC)や国際貿易の拡大、企業から消費者への取引(B2C)の成長、ロジスティクスへの強力な投資、デジタル化の推進などが挙げられる。ただし、運用コストの高さやインフラの未整備が市場拡大の脅威となる。
エクスプレス配送市場はECプラットフォーム、ソーシャルメディアプラットフォーム、ドキュメントサービスなどの市場区分に分かれている。中でもECプラットフォームが2021年に最大の市場シェアを占め、市場全体のシェアの8割に貢献した。ただし、ドキュメントサービスは2022~2030年の期間に約+25.9%という最高の成長率を記録すると予測されている。
また、エクスプレス配送サービス市場は国内線と国際線に分けられ、国内線は同市場で最大のシェアを占めている。国際線は2022~2030年に年平均で約+25.7%成長する見通し。