アジア開発銀行(ADB)は28日、ベトナムの2021年における国内総生産(GDP)成長率予想を+6.3%から+6.7%に上方修正し、2022年の予想を+7.0%とした。公共投資の加速や海外直接投資(FDI)の増加、輸出活動の拡大が経済成長を促す見込みだ。
2021年に工業は+9.5%、サービス業は+6.0%伸び、経済成長をけん引すると予想されている。ベトナムにとって重要な貿易相手国である米国と中国の経済回復により、ベトナムの2021~2022年における輸出額は+8.0%成長する見通し。
世界の原油価格上昇や内需の増加を受け、今年のインフレ上昇率は+3.8%、2022年は+4.0%となる見込み。
このほか、新型コロナウイルスの変異種の感染拡大やワクチン接種の遅れにより、ベトナムは新型コロナの第4波のリスクに直面すると懸念されている。