英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)は20日、ベトナムの2021年における国内総生産(GDP)成長率予想を+6.7%から+6.5%へと引き下げた。
スタンダードチャータード銀行の専門家は、ベトナム経済が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の収束後に力強く回復すると見込んでおり、2022年のGDP成長率は+7.3%に達するとの予想を示した。
ただし、新型コロナの影響が長期化した場合、小売業界をはじめとする経済活動に大打撃を与えることが予想される。
一方、専門家は2021年1~6月期の輸出額が前年同期比+28.4%増、輸入額が同+36.1%増となったことから、輸出入が回復の兆しを見せているとコメントした。
同行は、ベトナム国家銀行(中央銀行)が2023年までに貸付基準利率(リファイナンスレートを年4.0%で維持する可能性があるとの見方を示した。
さらに、対ドル為替レートは2021年9月末に1USD=2万2900VND、今年末には1USD=2万2850VNDに調整されると見られている。