英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)はこのほど、ベトナムの2021年における国内総生産(GDP)成長率予想を+6.5%から+4.7%、2022年のGDP成長率予想を7.3%から7.0%へと引き下げた。
予想引き下げの原因は、経済指標の低迷や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大、新型コロナウイルスワクチン接種の遅延によるものだ。引き下げは今年3回目。
これに先立ち同行は今年初め、ベトナムの2021年GDP成長率を+7.8%と予想したが、後に+6.7%、+6.5%、+4.7%へと続けて引き下げた。
同行は、9月中に新型コロナが封じ込められなかった場合、ベトナムの成長率が低下し続ける可能性があるため、ベトナム国家銀行(中央銀行)がさらに利下げする可能性も示唆した。ただし、ベトナムはアジア諸国と同様に新型コロナ禍で大打撃を受けているものの、同行はベトナムの経済見通しを楽観的に見ている。