英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)はベトナムのマクロ経済に関する最新レポートの中で、ベトナムの経済が2022年に力強く回復し、同年における国内総生産(GDP)成長率が+6.7%になると予想している。
また、2023年のGDP成長率予想を+7.0%、中期的見通しを「ポジティブ」としている。
新型コロナ対策の緩和に伴いベトナムでの生産工場の稼働率が改善していることに加え、ベトナム政府の経済振興措置や世界貿易の回復などがベトナムの経済成長を促す見通し。ただし、インフレがベトナムの懸念事項になる可能性は高いと見られている。
スタンダードチャータード銀行は、2022~2023年におけるベトナムのインフレ上昇率をそれぞれ+4.2%、+5.5%と予想している。通貨VNDの対米ドル為替レートはそれぞれ1USD=2万2500VND、1USD=2万2300VNDとなる見込み。
このほか、同行はベトナム国家銀行(中央銀行)が2022年に政策金利を年4%で維持するが、2023年10~12月には年4.5%に引き上げる可能性があるとしている。