ベトナム国家銀行(中央銀行)は17日、対USD銀行間為替レート(中銀公定レート) の許容変動幅は±3.0%から±5.0%に拡大した。中央銀行が通貨ドンの許容変動幅を調整したのは、ほぼ10年ぶりだ。
また、中央銀行の取引所は同日、米ドル売値を1USD=2万3925VNDから455VND(約1.9%)ドン安へと調整し、1USD=2万4380VNDとした。中央銀行がドル売値を切り下げたのは今年5回目。
中央銀行は直近の約1か月の間に、3回連続でドル売値を切り下げたことになる。3回分を合わせた切り下げ幅は、980VND(約4.19%)。9月7日にドル売値を1USD=2万3400VNDから300VND(約1.28%)切り下げて1USD=2万3700VNDとし、同月30日にはさらに225VND(約0.95%)切り下げ、1USD=2万3925VNDとしていた。
中央銀行は、マクロ経済の安定化やインフレの抑制、経済社会回復の支援に向けて、積極的かつ柔軟に様々な金融政策を同期的に運用していく方針を示している。