アジア開発銀行(ADB)は先般発表したレポートの中で、ベトナムの2023年における国内総生産(GDP)成長率予想を+6.5%とした。また、2024年のGDP成長率を+6.8%と予想している。
ADBによると、世界的な景気後退、先進国の金融引き締め政策などがベトナムの経済成長に悪影響を及ぼしている。ただし、政府の金融政策緩和や、2023年の公共投資実行、中国のゼロコロナ終了がベトナムの経済成長を促す見通し。
また、2023年は中国の国境再開と内需の回復を受け、農業は+3.2%成長し、中国人観光客が徐々に戻ってくることによりサービス業は+8.0%伸びると予想されている。
長期的には、同行は経済の銀行資本への依存を減らし、資本市場の透明性を向上させるために、金融分野の改革実施を維持することを推奨している。