世界の主要な金鉱山会社によって構成される非営利団体「ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)」によると、2024年1~3月期におけるベトナムの金(ゴールド)の投資需要は前年同期比+12%増加し、同期として2015年以来の直近10年間で最高となった。
この背景には、エネルギー価格の上昇が物価を押し上げていることや、ドン安ドル高が進行していることがある。
同期のベトナムの金の総需要(実需向け含む)は同+6%増えた。金の宝飾品の需要は同▲10%減の4tに落ち込み、5四半期連続の減少となり、過去10年間で最低だった。
金の需要増加が、金地金(1テール=37.5gのゴールドバー)の価格を押し上げた。9日午後2時ごろの時点で、金地金最大手サイゴンジュエリー(Saigon Jewelry=SJC)のSJCブランドのゴールドバー価格は買値が1テールあたり8700万VND(約53万円)、売値が8930万VND(約54万円)となり、前日比+180万VND(約1万1000円)上昇した。買値と売値の価格差は230万VND(約1万4000円)。
<直近1週間のSJCブランドのゴールドバー価格>