モバイルゲーム市場の調査会社センサータワー(Sensor Tower)とティックトック(TikTok)はこのほど、2025〜2030年におけるベトナムオンラインゲーム産業の管理・発展戦略に関するレポートを発表した。
同レポートによると、ベトナムのゲーム市場の売上高は2025年に16億6000万USD(約2370億円)に達する見通し。その後も年平均成長率(CAGR)+9.77%で拡大を続け、2029年には24億2000万USD(約3460億円)に達すると予想されている。現在、国内のゲーマー人口は約1200万人で、このうち約70%がモバイルゲームを利用している。
ティックトックのゲームグローバル事業開発責任者であるマアヤン・コトラー氏は、「ベトナムと東南アジア地域のモバイルゲーム市場は、2022年から2025年にかけて年平均+7.4%の成長を記録しており、世界でも最も成長率が高い地域の一つとなっている」と述べた。
ティックトックはゲーム分野でのマーケティング支援にも注力している。同社の調査によれば、ユーザーの59%が同プラットフォーム上のクリエイティブなコンテンツを通じて新しいゲームを発見しており、64%が音楽、ライフスタイル、エンタメ要素と融合したゲーム関連コンテンツに触れているという。
アジア電子スポーツ連盟(AESF)副会長で、ベトナム電子エンターテインメントスポーツ協会(VIRESA)会長も務めるドー・ベト・フン氏は、「ベトナムのゲーム産業は現在、技術的進化だけでなく、ユーザーとの接点やエンゲージメントの面でも大きな変革を迎えている」と語った。
さらに同氏は、「ティックトックのようなデジタルプラットフォームを通じて創造的なコンテンツを発信し、コミュニティを構築することは、国内だけでなく国際市場への展開を目指すベトナム企業にとって、重要な戦略的アプローチになる」と述べた。