英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)は12日に発表したベトナムのマクロ経済に関する最新レポートの中で、2025年におけるベトナムの国内総生産(GDP)成長率予想について+6.7%で据え置いた。
このうち、1~6月期が+7.5%、7~12月が+6.1%となる見通し。
同行のエコノミストによると、製造業や貿易、海外直接投資(FDI)の成長が堅調で、適切な金融政策が景気回復に貢献していることもあり、ベトナムは依然として良好な成長を遂げているという。
同行はまた、ベトナム国家銀行(中央銀行)が2025年4~6月に主要政策金利を+0.5%pt引き上げると予測している。
大きな貿易黒字と観光業による堅調な外貨収入が通貨ドンを支えているが、外貨準備高は輸入額に比べて低い水準に留まっていることが課題だ。なお、一般的に最低限必要な外貨準備高は「輸入額の12週間相当分」とされている。