キリンホールディングス(東京都中央区)のベトナム子会社、国際食品[IFS](Interfood)の2019年業績は、売上高が前年比+4%増の1兆6350億VND(約76億円)、税引後利益が同+24%増の2230億VND(約10億4000万円)で4年連続の黒字となり、過去最高を記録した。
同社は年間売上高計画の99%を達成し、年間利益計画を+50%上回った。好業績はコスト減によるものだ。
同社はホーチミン証券取引所(HSX)上場して2年後の2008年以降に深刻な赤字に陥り、2013年5月にHSXを上場廃止となった。さらに上場廃止後にも赤字状態が続いた。
キリンホールディングスは2011年に、マレーシアのトレード・オーシャン・ホールディングス社(TOH社)からIFS株57.25%を取得。その後、追加取得をしたことでキリンホールディングスによるIFS保有比率は現在96%となっている。
IFSはキリンホールディングスが実施した構造改革により、2016年から黒字化し、UPCoM店頭市場で取引を再開。4年連続の黒字により、2019年末時点の累積赤字額は▲2900億VND(約▲13億6000万円)に減少し、2020年末時点では▲700億VND(約▲3億3000万円)に縮小し、2021年には累積でも黒字する見通し。