兵庫県神戸市とベトナムのCEOグループ[CEO](CEO Group)は5月28日、ベトナム人材の雇用・販路開拓など幅広い分野で連携して事業を推進するため、連携協定を締結した。
神戸市では、地元企業のグローバル化に対応するため、海外販路開拓や外国人材の雇用に関する様々な支援策を実施している。一方、CEOは、多くの実習生の送り出しや、日系企業進出時のサポートオフィスを運営するなど、日系企業の支援に積極的に取り組んでいる。
今回の協定項目は以下の通り。
1.神戸市内企業のベトナム人材獲得に関する事項
・技能実習生に関して、ベトナムの最新情報提供やセミナーへの講師派遣
・市内介護施設への人材送り出しの協力
・CEOの技能実習生研修施設などへの視察受け入れ
2.神戸市内企業のベトナムへの進出支援に関する事項
・CEOが運営する日系企業向けレンタルオフィス「ジャパンハウス」の賃料割引
3.ベトナム企業の神戸市への進出支援に関する事項
・神戸市への進出を検討するベトナム企業に対して、神戸市の外資系企業優遇策を紹介
4.ベトナムでの神戸市内企業の販路拡大などに関する事項
・CEOの運営するホテルなどのネットワークを活用して、神戸市の地場産品や食材、雑貨類、工業製品などの販路拡大を図る
5.ベトナムから神戸市への観光客増に関する事項
・CEOの旅行部門において、日本向け企画商品に神戸観光を追加
なお、CEOは不動産や建設、観光、人材などの事業を手掛けている。人材送り出し事業については、技能実習生に加えて特定技能も取り扱っており、これまでに約5000人の実習生を日本に送り出している。また、日系企業進出時のサポートオフィス「ジャパンハウス」を運営している。